依田一義の海外不動産情報④

米ゴールドマン・サックス・グループは、スウェーデンの年金運用機関アレクタによる米不動産入札でいったんは落札したものの、条件が折り合わず取引は白紙に戻り、ブラックストーン・グループが18億ドル(約1850億円)規模の同取引で最終的に勝者となった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
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ゴールドマンは当初、アレクタが売却する米国と英国の不動産を落札し、同資産に関する追加調査のための短い時間を与えられた。しかし約1週間の間に意見の食い違いが生じ、アレクタは米不動産をゴールドマンではなく、ブラックストーンに売却することに合意したという。取引に関する情報は部外秘だとして関係者らは匿名を条件に話した。
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ただ、アレクタの英国不動産については、ゴールドマンが購入を進めると関係者は語った。英不動産の評価は約4億5000万ドルだという。
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ゴールドマンとアレクタ、ブラックストーンはコメントを控えた。この取引を仲介したジョーンズ・ラング・ラサールもコメントしなかった。
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米国の不動産ポートフォリオは全米で22の物件が含まれており、小売り関係のビルやオフィスビルが中心。アレクタは4月に物件売却のためジョーンズ・ラングを起用していた。

株式会社Z-ONE

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