依田一義の経済情報35

中国国家統計局は19日、今年7~9月期の国内総生産(GDP)の速報値が、物価変動を除いた実質で前年同期比6・7%増となったと発表した。

成長率は今年1~3月期(6・7%増)から3期続けて同じ水準だった。横ばいにとどまったのは、インフラ(社会基盤)投資など公共部門に負うところが大きいが、輸出の不振など力強さに欠ける面も多かった。

成長率は、政府が今年の目標とする「6・5~7・0%」の範囲に、3四半期続けて収まった。

都市部の公共工事や企業の設備投資を示す1~9月期の「固定資産投資」は8・2%増と、1~6月期(9・0%増)を下回ったものの、公共投資が堅調で伸び率は高水準を維持した。国営企業の投資は21・1%増だったが、民間企業は2・5%増にとどまった。マンション建設など1~9月期の「不動産開発投資」は5・8%増と、1~6月期(6・1%増)から低下した。

1~9月期の鉱工業生産は6・0%増と、1~6月期(6・0%増)から横ばいだった。政府が鉄鋼や石炭の過剰生産設備の解消を進めていることが影響した。

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