依田一義の国際情勢情報47

ロシアのショイグ国防相は15日、内戦の続くシリアでロシア軍がイスラム過激派に対する大規模な軍事作戦を再開したと発表した。

シリア沖に派遣したロシア唯一の空母「アドミラル・クズネツォフ」を初めて実戦投入し、艦載機も攻撃に参加。シリア北西部イドリブと中部ホムス両県で「イスラム国」とイスラム過激派「レバント征服戦線」(旧ヌスラ戦線)の拠点に空爆や巡航ミサイル攻撃を加えたという。インターファクス通信などが伝えた。

シリア問題を巡っては、プーチン大統領が14日、トランプ次期大統領との電話会談でシリア情勢について意見交換し、国際テロや過激主義との戦いで協力する必要性を確認した。その直後にプーチン政権は空爆を再開したもので、トランプ氏側の反応をうかがう狙いがあるとみられる。

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