CBREはこのほど、大型物流施設(マルチテナント型)の市場動向(16年第3四半期)を発表した。首都圏では、空室率が9.1%に上昇したことが分かった。
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日銀は24日に公表した金融システムリポートで、大都市圏で高値取引の事例が見られるなどとして、不動産市場に「注意すべき動きが出てきている」と指摘した。日銀が大規模な金融緩和を始めて以降、不動産市場の過熱リスクに明確に言及するのは初めてとみられる。ただ、現状については「全体としては過熱した状況にはない」としている。
国内金融機関の不動産業向け貸し出しは全産業向けを上回るペースで増え続けている。大手行は大手建設会社などの資金需要に積極的に対応。また、地域金融機関は個人の資産管理会社や地元の不動産業者への貸し出しを積極化させている。
日銀は大都市圏で不動産価格が上昇する中、「一部に投資利回りが低水準となる高値取引の事例が見られる」と指摘。また、地方銀行が不動産投資信託(Jリート)への投資を積極化している点などに注意を促した。
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「ヘーベルハウス」を展開する旭化成ホームズは24日、店舗や事務所などの商業用用途などに使える4~8階建ての中高層ビルの量産システム「ヘーベルビルズシステム」を開発、11月から東京近郊で販売を始めると発表した。中高層ビル需要は堅調だが、技能労働者数は不足が懸念されており、低コストが見込める量産化で市場開拓を図る。
ヘーベルビルシステムズは、同社が蓄積してきたヘーベルハウスのノウハウを中高層階ビル用に応用。4~8階建てに耐えられる強度を確保した、要望に応じ天井高を自由に変更できる仕様にした。柱やはり、接合部分などの工場生産により建設現場での作業を簡略化、工期短縮や技能労働者の省人化につなげる。
同社はヘーベルハウスと同様のメンテナンスや長期保証を適用する予定で、構造や防水ついては「保証期間は30年間」(担当者)。平成32年までに500億円の受注を目指す。
国交省によると、昨年度の4~9階建て居住系住宅の着工棟数は東京都内で約1700棟。一方で、“一品生産”の多い5階建て以上の物件はハウスメーカーに代わってゼネコンや地元工務店が手がけるケースが多くなっていた。
依田一義の不動産情報179
政府・与党は2017年度の税制改正で、行き過ぎた節税を防ぐための課税強化に乗り出す。
節税に利用されている高層マンション(タワーマンション)の課税の見直しが柱となる。タワーマンションは部屋の広さ(専有面積)が同じなら階数を問わず、固定資産税は同額になっている。高層階の現在の課税額は、実勢価格の高さを踏まえると相対的に低い。このため、高層階を増税する一方、低層階は減税する。
海外に住む富裕層からの相続税徴収を拡大できるように課税基準を見直す検討も進める。
タワーマンションは、一般的に眺めが良い高層階の方が人気が高く、分譲価格も低層階より高い。階数が違っても所有者が払う固定資産税が同じになる仕組みを改めるため、地方税法を改正し、高層階になるほど固定資産税が高くなるようにする。ただし、マンション1棟当たりにかける固定資産税の総額は変えないため、高層階の税負担が増える分だけ、低層階は減税となる。早ければ18年1月から、20階建て以上の新築マンションを対象に実施する方向だ。
依田一義の不動産情報178
コインパーキング「三井のリパーク」を運営する三井不動産リアルティは、駐車場の予約・シェアリングサービス「toppi!(トッピ)」を11月1日に開始する。予約・決済のシステムを開発したエスキュービズムと共に、IoT(モノのインターネット)などの最先端技術を活用した次世代のシェアリングシステムを作り上げていく方針だ。10月18日に開催した説明会で、両社が目指す駐車場ビジネスの将来像を明かした。
「toppi!」は、空いている駐車スペースの貸し出しを仲介するサービス。遊休地を有効活用したい所有者は、立地や面積などの審査を経て、駐車スペースを登録できる。自宅前の空き地や店舗などの空き駐車場、バイク置き場となるスペースなどが対象となる。
一般的なコインパーキングに設置されているフラップ板や精算機などの設備は不要。初期投資なしで貸し出しができる。オーナー向けに売り上げや予約状況などの情報提供も行う。売り上げの6~7割をオーナーに還元する予定だという。
利用者にとっては、事前に駐車場を予約できることがメリット。外出先でその都度空いている駐車場を探す手間が省ける。専用サイトを通じて、空き状況の確認から予約、クレジットカード決済まで済ませ、1日単位で駐車場を借りられる。
また、全国約1万2000カ所、約20万台分の駐車場管理を手掛けてきたノウハウを生かし、安心安全な駐車場を提供。貸し出し前に必ず現地調査を実施することで、事故やトラブルの不安を低減する。
土地所有者による貸し出しを仲介するだけでなく、「三井のリパーク」の既存のコインパーキングや月極駐車場の一部も予約向けに転用する。好立地である都心や観光地などでも予約サービスの利用が可能となる。
首都圏の東京都と神奈川県に加え、関西、東海地方の都市圏からサービスを開始。順次エリアを拡大していく。サービス開始時点では約500台分が予約可能で、そのうち9割が既存の駐車場からの転用になるという。年明けまでには1000台まで増やす方針だ。
システムは、エスキュービズムが開発した駐車場用予約・決済システム「eCoPA(エコパ)」を採用。同社は小売店向けPOS(販売時点情報管理)システム開発などに強みを持つ。店舗で駐車スペースを貸し出したいという需要があったことから、2年かけてエコパを開発した。
サービス開始時点では基本機能のみだが、今後「toppi!」向けの便利な機能を充実させていく。法人向けの一括決済サービスを始めるほか、予約専用スペースに置かれたポールにQRコードを掲載。SNSでログインし、現場ですぐに予約できるようにする。
2020年に東京五輪・パラリンピックを控え、駐車場需要のさらなる拡大を見込む。三井不動産リアルティは、「toppi!」の会員数を1年で10万人に増やす目標を掲げている。さらに、「最終的には1000万~1500万人を目指す」(片岡純市常務執行役員リパーク事業本部長)方針。15年に参入したカーシェアリング事業との相乗効果も狙う。
また、エスキュービズムと連携し、IoTなどの最先端技術を活用した新しい駐車場ビジネスの構築を進めていく。例えば、需給に応じて予約専用スペースと時間貸しスペースを自動で切り替えることで、駐車場の稼働率を向上させる機能を想定している。また、人工知能(AI)を活用すれば、駐車場の混雑予測機能や需給バランスを考慮した価格設定機能が利用できる可能性も。拡張現実(AR)の活用により、駐車場の内部や周囲の状況を仮想体験する機能も想定できるという。
安全安心で使いやすい、新しい発想の駐車場をつくり上げる取り組みに、さらなる注目が集まりそうだ。