依田一義の不動産開発情報59

極東開発工業は7月28日、名古屋駅南の再開発エリア「ささしまライブ24」地区に、約400台収容可能な大規模自走式立体駐車場を建設すると発表した。

なお建設は、駐車場機器販売・設備工事のパークエイジと、グループ会社の極東開発パーキングとの2社で設立した特別目的会社ささしまライブパーキングが行う。竣工は2017年1月の予定。

ささしまライブ24地区は、JR名古屋駅の南に広がる、旧国鉄笹島貨物駅跡地の約12.4ヘクタールと中川運河船だまり周辺を含むエリア。2027年度のリニア新幹線開業に向けて現在本格的な再開発が行われており、商業施設・マンション・ホテル・大学・テレビ局などが続々と建設されている。

今回建設予定の立体駐車場は、5階建で収容可能台数が411台(予定)の自走式駐車場で、今後増加が見込まれる、同地域に車で来訪客に対応していく。

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依田一義の不動産開発情報58

JR東日本仙台支社は28日、仙台駅東口に2017年夏に開業するホテルの名称を「ホテルメトロポリタン仙台イースト」に決定したと発表した。客室数は282室で、JR東グループのホテルとしては初めて全室禁煙とした。
ホテルは14階建て。5階以上が客室層で、全体の約6割に当たる173室がシングルルーム。ベッド幅は160センチで、駅西口のホテルメトロポリタン仙台のベッドよりも20センチ広い。全室でバスルームとトイレを別にし快適性を高めた。
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3階にはレストランを配置。4階には宿泊者専用のラウンジを備えて観光情報などを提供するほか、外国人観光客からの要望が多いフィットネスルームも設ける。1、2階は商業施設が入る予定。
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コンセプトは「東北六感 SENSE OF TOHOKU(センス・オブ・東北)」。東北のゲートウエーにふさわしいホテルを目指し、地域性が感じられるインテリアデザインを採用するなどした。
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西口のメトロポリタン仙台と同様、仙台ターミナルビル(仙台市)が運営する。JR東日本仙台支社は「シングルルーム数をメトロポリタン仙台より約2割増やし、すみ分けを図った。ビジネスや観光など幅広いニーズに応えていきたい」と話している。

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依田一義の不動産開発情報57

明和地所は7月30日から、東京都杉並区と横浜市中区で新築分譲マンションの販売を開始する。
杉並の物件は、京王井の頭線高井戸駅から徒歩8分の「クリオ杉並高井戸」。地上7階建て・総戸数27戸で、専有面積は37~84平方メートル。第1期販売は9戸で、価格は3800万円台~6700万円台。
横浜市営地下鉄ブルーライン桜木町駅から徒歩1分の「クリオ横濱桜木町」(総戸数28戸)は、全3LDK(63~80平方メートル)の住戸プラン。第1期は24戸販売し、価格は6100万円台~9400万円台。

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依田一義の不動産開発情報56

東急不動産は、同社が2014年から参画し、大船駅北第二地区市街地再開発組合が横浜市栄区笠間二丁目で施行している「大船駅北第二地区第一種市街地再開発事業」において、横浜市から7月25日に権利変換計画の認可を受けたと発表した。
大船駅から徒歩1分の立地。2階部分にペデストリアンデッキを設けることで、駅からの直接アクセスを可能とした。
物件は地上21階地下2階建て・総戸数253戸。販売開始時期は2018年3月。

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依田一義の不動産開発情報55

東京セキスイハイムは、千葉県袖ケ浦市で全155区画の大型戸建て分譲「スマートハイムシティ袖ケ浦」の販売を8月から始める。商業施設、分譲マンション、公園などの建設が進む市施行の袖ケ浦駅海側特定土地区画整理事業地区内に開発する。
開発面積は4万3175平方メートル。2016年6月末に造成が完了した。

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依田一義の不動産開発情報54

今回新たに、不動産開発および販売を行う大京が建設を進めるのが、広島県広島市中区加古町(かこまち)の「ライオンズ広島加古町」(地上15階建、総戸数138戸)である。

「ライオンズ広島加古町」は、市街地からそれほど離れておらず利便性と、閑静な住環境の両面を兼ね備えたマンションで、共同住宅として日本で初めて、全住戸が「BELS」による第三者認証を取得し、省エネ性能に優れると認証を受けたことが特徴だ。

「BELS(Building Energy-efficiency Labeling System、建築物省エネルギー性能表示制度)」とは、ビルの省エネ性能を評価する制度である。建築物の設計仕様をもとに、空調からエレベーターまで含めた一次エネルギー消費量を計算して、建物の種類によって基準となる「標準的な建物」のエネルギー消費量と比較する。この標準に対してエネルギー消費量がどれだけの割合で少ないかを星の数で分かりやすく示す。

「ライオンズ広島加古町」は、全住戸において、標準のエネルギー消費量に対して、15%以上の削減率を実現しており、星4つ以上を実現している。さらに同マンションはCO2排出を抑制する建造物として認定された「低炭素建築物認定マンション」や、建築物としての燃費性能を示す指標である「エネルギーパス認証」Sランクも取得しており、高い省エネ性能を備えているマンションであるといえる。

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依田一義の不動産開発情報53

住友不動産は今秋、東京都下の小金井公園に近接する土地で開発中の総戸数922戸の環境創造型大規模マンション「シティテラス小金井公園の第1期販売を開始する。
現地はJR中央線武蔵小金井駅からバス6分・徒歩4分、西武新宿線花小金井駅から徒歩8分。小金井カントリークラブに隣接し、敷地面積は3万1959平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造り9階建て、専有面積は63~88m平方メートル2(2LDK~4LDK)。中心価格帯は4200万円台(70.79平方メートル)。入居予定は2018年3月下旬。

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依田一義の不動産開発情報52

トヨタホームとトヨタホームちばは、千葉県市川市で戸建て住宅11棟の分譲を始めた。
総開発面積は1566.5平方メートルで、1区画当たりの敷地面積は106.85~117.89平方メートル。延べ床面積は98.7~110.49平方メートル。最多販売価格は6100万円台。
同グループはこれまで、郊外エリアで数十~100戸を超える大型分譲を中心に事業展開してきたが、都市部住宅地における比較的小区画の分譲に取り組む。

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依田一義の不動産開発情報51

西武ホールディングスは7月15日、同社連結子会社の西武鉄道を事業主体とする所沢駅(埼玉県所沢市)の東口駅ビル計画について、起工式が同日執り行われたと発表した。2018年から2020年にかけて順次オープンする。
発表によると、所沢駅の線路上空や駅東口の社有地に、現在の駅舎を増築する形で複合施設の東口駅ビルを整備する。地上5階・地下2階の鉄骨造りで、高さは29.65m。延床面積は約11万6000平方mで、このうち約6万6000平方mが増築分になる。約120店舗が入り、約500台の駐車場と約1600台の駐輪場が設けられる。
工期は2018年8月から2020年6月まで。まず駅ビルの北側が2018年春にオープンし、続いて2020年夏には南側の部分がオープンする予定だ。このほか、所沢駅の南西側にある所沢車両工場の跡地(約5万9000平方m)でも、広域集客型の商業を核とした大規模開発を推進するという。

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依田一義の不動産開発情報50

近鉄不動産・大和ハウス工業・名鉄不動産の3社は7月14日、吹田操車場跡地(大阪府摂津市・吹田市)のマンション建設工事が始まったと発表した。2018年2月以降の順次完成を目指す。
吹田操車場跡地は、東海道本線(JR京都線)の岸辺駅付近に広がる土地。1923年6月、貨物列車の組成・入替を行う操車場として開業したが、1984年2月には鉄道貨物輸送の衰退を受け、操車場としては廃止された。

その後、遊休化した土地の一部を使って貨物駅を整備することになり、2013年3月に吹田貨物ターミナル駅が開業。残りの土地も「北大阪健康医療都市『健都』」として国立循環器病研究センター(2018年度完成予定)や複合商業施設、マンション、公園などが整備されることになった。

3社の発表によると、マンションの敷地面積は1万9807.49平方mで、15階建てと20階建てのマンションが整備される。総戸数は824戸。工区は三つに分かれており、まず2018年2月に第一工区の工事が完成する予定だ。

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