依田一義の国際情勢情報⑥

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は9日、日曜日恒例の「正午の祈り」の終わりに、新しい枢機卿17人を任命すると発表した。11月19日の枢機卿会議で正式に任命される。

法王が枢機卿を任命するのは就任以来3回目。従来、枢機卿は欧州出身者が多かったが、法王は世界5大陸から幅広く任命する方針を貫いている。今回も7割が欧州以外からの任命で、中央アフリカ、バングラデシュなどから選ばれた。

枢機卿はカトリック教会で法王に次ぐ地位で、80歳未満の枢機卿は法王を選ぶ「コンクラーベ」で選挙権を持つ。バチカン(ローマ法王庁)の発表によると、新しい枢機卿のうち13人が80歳未満で、有資格者は計121人になる。半数以上の67人が欧州以外の出身者だ。現在、日本人の枢機卿はいない。

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