依田一義の不動産開発情報92

Jフロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は4日、本館を建て替えている大丸心斎橋店(大阪市)について、テナントとして入居する専門店を増やす方針を明らかにした。百貨店業界では主力の衣料品の販売が伸び悩んでおり、専門店の割合を増やすことで安定した賃貸収入をめざす。

好本達也社長は大阪市内であった会見で「心斎橋の新しい店では賃貸借の割合が増える」と述べた。

本館は地下3階、地上11階建てとして2019年秋の開業を予定している。売り場面積は約4万平方メートルと、約9千平方メートル広くなる。隣接しいまも営業している北館や南館を含め、売り場のあり方を見直す。

大丸松坂屋は、大丸梅田店(大阪市)にユニクロを入れるなど、専門店の割合を高めていた。好本社長は「非効率な売り場面積の圧縮を進め、百貨店の枠を超えたビジネスモデルの構築に取り組む」としている。

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