依田一義の国際情勢情報35

韓国の朴槿恵(パククネ)大統領(64)が演説草稿など機密文書を渡していた友人の会社経営、崔順実(チェスンシル)氏(60)が30日、滞在先の欧州から帰国した。

検察の特別捜査本部は31日にも崔氏を事情聴取する見通しで、疑惑の渦中の人物に捜査のメスが入る。朴政権は30日、首席秘書官4人と側近秘書官3人、李元鐘(イウォンジョン)大統領秘書室長の計8人を更迭したが、事態収拾につながる気配はない。

崔氏は30日、弁護士を通じ、「国民をがっかりさせたことを謝罪する。捜査には積極的に応じる」と述べた。

崔氏には、朴氏から側近の秘書官を通じて演説草稿や機密扱いの公文書が渡っていたことが韓国メディアの報道で明らかになり、朴氏は国民への謝罪記者会見に追い込まれた。文書流出は、機密文書の漏えいを禁じた大統領記録物法に違反する疑いがある。

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