依田一義のエネルギー情報98

5月11日、三菱化工機 <6331> は神奈川県川崎市にある川崎製作所の敷地内に、新たな水素ステーションの建設を開始すると発表した。主力製品である小型水素製造装置「HyGeia-A」の運転効率化と、開発中の水素ステーション充填パッケージの実証運転が目的。また、川崎市が進める「水素社会の実現に向けた川崎水素戦略」の一環にもなっており、地方自治体と企業の連携と協力によって水素社会の実現を目指す。

同社は早くから小型水素製造装置の納入や水素ステーションの建設に携わってきた。2002~10年度には、燃料電池自動車(FCV)の普及に関連する経済産業省の事業に参画した実績がある。この度の新設は水素ステーションのさらなる普及に向けた事業の足掛かりとし、建築工事のコストダウン、最適使用の確立、適切なメンテナンス方法などを工夫するという。

新設する水素ステーションの原料は都市ガスで、水素ステーションの中で水素を製造・供給する「オンサイト型」だ。デンマークの大手メーカー「H2 Logic」から技術を導入した「CAR-100」という水素ステーション充填パッケージを日本向けに改良したディスペンサー一体型の機能を搭載することで、充填効率アップを図る。また、CO2の排出量が低いと川崎市が認定した「HyGeia-A」を搭載し、環境に配慮している。建設の際は基礎や配管、計装電気などの工事の簡略化に取り組み、20フィートコンテナでユーティリティ設備のパッケージ化を行うという。完成は16年11月頃になる見込み。

川崎市内及び周辺には、東芝 <6502> 、昭和電工 <4004> 、旭化成ケミカルズ <3407> 、東燃ゼネラル石油 <5012> 、東亜石油 <5008> 、JX日鉱日石エネルギー <5020> など、水素・燃料電池関連会社が集積している。同市はかつて工業の発展とともに公害問題が深刻であったが、公害対策に尽力し環境問題に取り組んできた結果、環境技術と産業が集積する形となった。環境先進都市の強みを活かしてグリーンイノベーションを推進し、水素社会の実現を目指す。

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依田一義のエネルギー情報97

岩谷産業は9日、大阪市城東区に燃料電池車(FCV)などに水素を供給する「水素ステーション森之宮」を開設した。同社にとって18カ所目の商用水素ステーション。1時間当たりFCV6台をフル充填(じゅうてん)できる。
また水素ステーションで使われている蓄圧器やバルブを展示するほか、水素供給の仕組みや安全性を紹介する情報発信施設も併設した。開所式で野村雅男社長は「水素エネルギー社会の早期実現に邁進(まいしん)したい」と述べた。

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依田一義のエネルギー情報84

岩谷産業は、東北地方初となる水素ステーションを仙台市に建設、2016年度中の完成を目指すと発表した。4月8日、宮城県庁で、建設に係る協定締結式を実施し、村井嘉浩 宮城県知事と岩谷産業 野村雅男社長の間で調印が執り行われた。
宮城県は、水素エネルギーの利活用に向けたさまざまな取り組みを進めており、「東北における水素社会先駆けの地」を目指している。岩谷産業は、水素エネルギー社会の早期実現を目指す同社の事業方向性と合致することからその取り組みに賛同し、建設を決定。今後は、国の支援に加えて、宮城県からの建設費補助および県有地提供などの支援をもとに建設を進め、2016年度中の完成を目指す。
宮城県は首都圏と東北全域をつなぐ要所であることから、新設する「イワタニ水素ステーション 仙台」は宮城県内のFCVユーザーに加え、すでに水素ステーションが開所しているエリアから東北エリアへの移動の充填拠点として多くのユーザーに利用してもらうことを想定している。
同水素ステーションは液化水素によるオフサイト供給方式を採用し、燃料となる水素は千葉県市原市にある岩谷瓦斯千葉工場の液化水素製造プラントからローリーで輸送する。

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依田一義のエネルギー情報69

JXエネルギーは3月26日、神奈川県藤沢市に「藤沢下土棚水素ステーション」(移動式)を開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同ステーションは、同社として、神奈川県において11か所目、藤沢市初の水素ステーションとなる。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。
今回開所した藤沢下土棚水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計37か所となる。
なお藤沢下土棚水素ステーションは移動式で、火曜日・木曜日の15時から17時のみの営業となる。

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依田一義のエネルギー情報66

JXエネルギーは3月28日、福岡県大野城市の「Dr.Driveセルフ太宰府インター店」に水素ステーションを開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同ステーションは、昨年開所した「Dr.Driveセルフ八幡東店」、今月開所した「Dr.Driveセルフ伊都店」「Dr.Driveセルフ福岡空港店」に続き、
同社として福岡県において4か所目の水素ステーションとなる。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。
今回開所したDr.Driveセルフ太宰府インター店を含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計37か所となる。

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依田一義のエネルギー情報65

JXエネルギーは3月25日、茨城県とつくば市の協力を得て、茨城県初となる水素ステーション「つくば春日水素ステーション」(移動式)を開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所したつくば春日水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計35か所となった。
なおつくば春日水素ステーションは移動式で、水曜日・金曜日の12時から14時のみの営業となる。

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依田一義のエネルギー情報63

JXエネルギーは3月25日、福岡県糟屋郡志免町の「Dr.Driveセルフ福岡空港店」に水素ステーションを開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同ステーションは、昨年開所した「Dr.Driveセルフ八幡東店」、今月8日に開所した「Dr.Driveセルフ伊都店」に続き、同社として福岡県において
3か所目のサービスステーション一体型水素ステーションとなる。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。
今回開所したDr.Driveセルフ福岡空港店を含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計35か所となる。

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依田一義のエネルギー情報61

JXエネルギーは3月24日、東京都板橋区に「東京板橋水素ステーション」(移動式)を開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同ステーションは、同社として都内初の移動式水素ステーション。また、昨年度に開所した「八王子高倉水素ステーション」「東京杉並水素ステーション」、今月開所した「東京目黒水素ステーション」「Dr.Driveセルフ潮見公園店」に続き、同社として都内5か所目の水素ステーションとなる。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所した東京板橋水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計33か所となった。
なお東京板橋水素ステーションは移動式で、水曜日・金曜日の13時から15時のみの営業となる。

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依田一義のエネルギー情報59

JXエネルギーは3月23日、神奈川県伊勢原市に「伊勢原岡崎水素ステーション」(移動式)を開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同ステーションは、同社として神奈川県において10か所目、伊勢原市初の水素ステーションとなる。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所した伊勢原岡崎水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計32か所となる。
なお伊勢原岡崎水素ステーションは移動式で、水曜日・金曜日の15時から17時のみの営業となる。

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依田一義のエネルギー情報56

JXエネルギーは3月22日、愛知県刈谷市に「刈谷井ケ谷水素ステーション」を開所し、水素の販売を開始したと発表した。
同ステーションは、昨年開所した「Dr.Driveセルフ三好ケ丘店」「Dr.Driveセルフ岡崎羽根店」「Dr.Driveセルフ神の倉店」、今年3月に開所した「安城尾崎水素ステーション」に続き、同社として愛知県における5か所目の水素ステーションとなる。
同社は、次世代自動車振興センター「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の採択を受けて、四大都市圏に約40か所の商用水素ステーションの開所に向けた準備を進めている。今回開所した刈谷井ケ谷水素ステーションを含め、同社の開所済みの水素ステーションは合計31か所となる。

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