依田一義の不動産開発情報102

日本で初めてとなる寺院の山門と一体となったホテルが、2019年冬に大阪に誕生する。住宅大手の積水ハウスは26日、大阪市中央区にある南御堂(真宗大谷派難波別院)の施設「御堂会館」を、複合ビルに建て替えると発表した。東急ホテルズが運営する「エクセルホテル東急」が入る予定だ。

南御堂は大阪市の幹線道路である御堂筋沿いにあり、約400年の歴史がある。御堂会館は1961年にできた山門を兼ねた施設で、ホールや会議室などが入る。老朽化もあって今年1月から営業を休止していた。

積水ハウスグループの積和不動産関西が、御堂会館と隣接する土地を合わせ約2600平方メートルを借り受ける。そこにホテルや多目的会議室などが入った高層の複合施設を建てる。

株式会社Z-ONE

依田一義の不動産情報128

積水ハウスは22日、木造住宅「シャーウッド」の最高グレード商品「グラヴィスステージ」を発売した。床から天井まで最大2メートル50センチの開放的な窓が特徴で、価格は1坪当たり100万円、想定単価1億円と従来より約2割高い。設計の自由度を重視して建築家やデザイナーへの依頼を考える富裕層の取り込みを図る。

大きな開口部は、新型サッシの採用などで可能にした。鉄骨建造物の技術を用いて壁面強度を向上させており、2メートル以上の軒を設けることもできる。床などには国産木材を使い、外壁には耐久性が高く高級感のある陶材を用いる。太陽光パネルを備えたゼロエネルギー住宅にも対応する。

同社は1棟6千万円以上の高額受注がここ4年で20%以上伸びており、富裕層の購入意欲が高まっているとみて上位商品の拡充を決めた。沖縄を除く全国で月10棟前後の販売を見込む。

株式会社Z-ONE

依田一義の不動産開発情報21

三菱地所はこのほど、積水ハウスと共同で進めている名古屋市中区錦二丁目の再開発プロジェクト「(仮称)錦二丁目計画」を着工した。
オフィスビルの開発と、栄・伏見エリアの活性化プロジェクト。敷地面積は4581平方メートル。
開発する新棟は地上21階地下1階建て、保存棟は地上6階地下1階建て。竣工は2018年2月末の予定。

株式会社Z-ONE