依田一義の不動産開発情報101

JR九州が、福岡市のJR博多駅やキャナルシティ博多の近くにホテルとオフィス、飲食店などが入る複合ビルの建設を計画していることが24日、分かった。福岡市が自転車専用道や歩道拡幅を計画している道路沿いにあることから、市などと連携して観光客や買い物客が周遊して楽しめる環境づくりを目指す。早ければ2017年度にも着工する。

施設は地上13階前後になる見込みで、1~2階に飲食店、中層階にオフィス、高層階にホテルが入る。ホテルの室数は200室をめどに検討中で、シティホテルとビジネスホテルの中間の価格帯になる見込み。外国人観光客に人気の大浴場も設けるという。

博多駅近くにJR九州が複合ビル 飲食やホテルが入居 LINEから予定地取得
JR九州が複合ビルの開発を計画している用地。現在は駐車場になっている=福岡市博多区
予定地は社屋建設を一時計画していたLINEから取得
予定地は約1590平方メートル。社屋建設を一時計画していた無料通信アプリ事業のLINEから6月に取得した。博多駅とキャナル、中洲地区を結ぶ「はかた駅前通り」沿いにあり、20年度に完成予定の市営地下鉄七隈線の新駅にも近い。現在の通り沿いはオフィスが多く、休日は人通りが少ないことから、新施設でにぎわいにつなげたい考えだ。

市は通りを現在の5車線から3車線に減らし、代わりに歩道を拡幅して自転車道を新設するなど、楽しんで歩ける環境づくりを計画している。

JR九州の本郷譲事業開発本部長は「博多駅からキャナルや中洲までのエリアを、もっと明るい雰囲気にしたい。福岡で試合がある19年のラグビーワールドカップ(W杯)には何とか間に合わせたい」と話している。

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JR九州は26日、スマートフォン向け無料通信アプリを提供するLINE(ライン)が建設を断念した福岡市博多区の自社ビル予定地を購入すると正式に発表した。取得額は明らかにしていない。購入日は6月29日の予定。

土地はJR博多駅とキャナルシティ博多の間に位置する1590平方メートル。2020年度に延伸が予定されている福岡市営地下鉄七隈線の駅予定地に近く、JR九州は今後、ホテルやオフィス、店舗などが入る複合ビルの建設計画をたてる。

LINEは東京に次ぐ拠点として13年、福岡市に子会社を設立。自社ビル建設も計画したが、建設関連費の高騰を理由に着工を断念した。今春からJR博多駅前のJRJP博多ビルに拠点を集約している。

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