依田一義の不動産情報18

京都木材協同組合が進めていた京都木材会館(京都市中京区)の建て替え工事が完了し、京都府内初の木造4階建てビルに生まれ変わった。府内産の木材を多用するとともに和のデザインを採用し、木造建築の魅力を発信する。
旧館の老朽化に伴う建て替えで、木材利用の拡大につなげるため国土交通省による補助事業の採択を受けて昨年2月に着工した。総工費2億6千万円。
延べ床面積750平方メートル。1階はテナントで、北山杉の丸太を吹き抜けに使ったギャラリーも設置した。2階は組合事務所に使う。3、4階はワンルームの賃貸住宅10戸を設けた。すべて国産材を利用し、構造材には府内産のスギとヒノキを使った。建築基準法に適合させるため、石こうボードを中に入れた耐火性の資材を採用した。
窓の外側には、可動式の細長い杉材を格子状に据え付けた。角度を変えることで室内の温度などを調節することができる仕組み。木材にデザイン性や機能性を持たせた。
式典では、乾康之助理事長が「資材高騰や職人不足による負担もあったが、地元の設計者や木材供給者の力で完成させることができた」と述べた。

株式会社Z-ONE

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