依田一義のエネルギー情報142

来年4月から始まるガス販売の完全自由化に向け、関西電力が、LPガス小売り大手の岩谷産業など5社と業務提携することが分かりました。

来年4月に自由化される、家庭向けの都市ガス販売事業への参入を決めている関西電力は、LPガスの国内販売トップシェアを誇る岩谷産業と業務提携を行うと発表しました。

関西電力は、ガス機器の保守管理など、岩谷産業が持つ専門的なノウハウを生かす狙いです。

【関西電力・岩根茂樹社長】
「我々、顧客基盤を非常に有していると思ってますので、我々自身が非常にチャレンジし甲斐のある分野だと思っています」

関西電力は通信大手のKDDIなど4社とも提携することを決めていて、ガスと電気のセット販売などで自由化初年度は20万件の契約を目指すとしています。

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依田一義のエネルギー情報97

岩谷産業は9日、大阪市城東区に燃料電池車(FCV)などに水素を供給する「水素ステーション森之宮」を開設した。同社にとって18カ所目の商用水素ステーション。1時間当たりFCV6台をフル充填(じゅうてん)できる。
また水素ステーションで使われている蓄圧器やバルブを展示するほか、水素供給の仕組みや安全性を紹介する情報発信施設も併設した。開所式で野村雅男社長は「水素エネルギー社会の早期実現に邁進(まいしん)したい」と述べた。

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依田一義のエネルギー情報84

岩谷産業は、東北地方初となる水素ステーションを仙台市に建設、2016年度中の完成を目指すと発表した。4月8日、宮城県庁で、建設に係る協定締結式を実施し、村井嘉浩 宮城県知事と岩谷産業 野村雅男社長の間で調印が執り行われた。
宮城県は、水素エネルギーの利活用に向けたさまざまな取り組みを進めており、「東北における水素社会先駆けの地」を目指している。岩谷産業は、水素エネルギー社会の早期実現を目指す同社の事業方向性と合致することからその取り組みに賛同し、建設を決定。今後は、国の支援に加えて、宮城県からの建設費補助および県有地提供などの支援をもとに建設を進め、2016年度中の完成を目指す。
宮城県は首都圏と東北全域をつなぐ要所であることから、新設する「イワタニ水素ステーション 仙台」は宮城県内のFCVユーザーに加え、すでに水素ステーションが開所しているエリアから東北エリアへの移動の充填拠点として多くのユーザーに利用してもらうことを想定している。
同水素ステーションは液化水素によるオフサイト供給方式を採用し、燃料となる水素は千葉県市原市にある岩谷瓦斯千葉工場の液化水素製造プラントからローリーで輸送する。

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依田一義のエネルギー情報80

岩谷産業は、商用水素ステーション一部で営業時間を平日夜10時までに延長すると発表した。
燃料電池車に水素燃料を供給する水素ステーションは、営業時間が平日午前9から午後5時まで、土曜日が午後1時まで、日曜・祝日が休業と、使い勝手が悪く、燃料電池車ユーザーから不満も多かった。
同社では、東京・芝公園、東京・池上、愛知・刈谷の水素ステーションの営業時間を平日午後10時まで、土曜日17時までに延長、山口・周南では平日午後8時に延長する。
近くオープンする予定の大阪・本町、大阪・森之宮の水素ステーションの平日営業時間を午前9時~午後10時、土曜日午後5時まで営業する。
また、今後他の水素ステーションを含めて営業時間の延長や電話予約受付制度の導入も検討する。

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