依田一義の経済情報⑤

2016年度上期(4~9月)の新車販売台数は、前年同期比1.0%減の230万6282台だった。軽自動車を除く普通車は4.0%増の154万6310台とプラスだったが、軽が9.8%減の75万9972台と大幅に落ち込んだことが響いた。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が3日発表した。

軽は昨年4月の軽自動車税増税以降の販売不振に加え、燃費データ不正問題による三菱自動車や日産自動車の販売停止が影響し、上期では3年連続のマイナスとなった。三菱は4割近く減り、同社から供給を受けていた日産はほぼ半減した。全軽自協は「今年度内は増税の影響が続く見込みだ」としている。

一方、普通車はトヨタ自動車が昨年12月に発売した新型「プリウス」など新車効果が市場を牽引(けんいん)した。日産のミニバン「セレナ」など夏以降も新車が相次いでいるが、「受注が落ちてきているモデルもある」(自販連)という。

また、三菱自動車の9月の軽自動車以外の自動車(登録車)の販売台数は前年同月比67.0%減の1674台と急減した。燃費データの再測定でも不正を行ったスポーツ用多目的車(SUV)「RVR」など8車種が9月いっぱい販売停止に追い込まれたためだ。

株式会社Z-ONE

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です