依田一義の経済情報14

ドイツ銀行<DBKGn.DE>は、法務費用の負担増で必要となった場合に備え増資を含めた選択肢を模索するため、証券会社と非公式な協議に入ったもようだ。ブルームバーグが6日、関係筋の話として伝えた。

ウォール街の大手証券会社のシニアアドバイザーがドイツ銀の増資や資産売却などの選択肢について同行担当者と協議しているという。

ブルームバーグによると、これらの金融機関はドイツ銀が株主の承認なしに発行できるディスカウント株の上限額となる約50億ユーロ(56億ドル)相当の増資の引き受けを申し出ている。

ニューヨークのドイツ銀広報担当者はコメントを拒否した。

ドイツ銀は、住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売問題をめぐり、米司法省から和解金140億ドルの支払いを求められている。

ブルームバーグは、ドイツ銀がさらなる資金調達に向けて株主に増資の承認を求める可能性もあるとし、RMBS問題をめぐり司法省との和解が成立した後の増資を検討していると伝えた。

ただ、ドイツ銀は最終的な決定を下しておらず、増資をしない可能性もあるという。

株式会社Z-ONE

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です