依田一義の国際情勢情報13

米戦略軍によると、北朝鮮が現地時間の20日午前、ミサイル1発を発射した。発射は失敗に終わったと分析している。

ミサイルは現地時間の同日午前6時半ごろ発射された。米戦略軍は、中距離弾道ミサイルの「ムスダン」だった可能性があると見ている。

米戦略軍によれば、北朝鮮は4日前にも北西部の亀城(クソン)でミサイル実験を行っていた。

米海軍のギャリー・ロス司令官は一連のミサイル実験について、「北朝鮮による弾道ミサイル発射を禁じた国連安保理決議に違反しており、強く非難する」との声明を発表。「北朝鮮に対して地域の緊張を一層高めるような行動を自制し、約束の履行と国際的な責務の順守に向けた着実な歩みを取るよう求める」と強調した。

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依田一義の国際情勢情報11

米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は17日、北朝鮮が開発している中距離弾道ミサイル「ムスダン」が、来年にも実戦配備される可能性があると発表した。北朝鮮は15日に今年7度目となる「ムスダン」の打ち上げ実験を実施したが、直後に爆発。ただ、「38ノース」は、米国の戦略ミサイル計画を上回る頻度で実験を続けることで、予想よりも早く技術を習得する可能性があると分析している。

また15日の打ち上げが、従来の東岸の元山(ウォンサン)からの打ち上げではなく、西岸の亀城(クソン)付近からだったことに注目。約3000キロ離れた南方のフィリピン沖に向けて発射を試みた可能性があると分析した。

北朝鮮は今年6月の打ち上げ実験で「ムスダン」を東方の日本海に向け発射、約400キロ飛ばすことに成功している。新型の移動式大陸間弾道ミサイル「KN08」や「KN14」の開発加速につながると見て、米国などが強く警戒している。

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