全米住宅建設業者協会(NAHB)が発表した11月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は63と、前月から変わらずで、市場予想と一致した。
現在の一戸建て販売に関する指数は前月から変わらずの69。
潜在的な住宅購入者に関する指数が47と、前月の46から上昇した。
一方、今後半年の販売見通しに関する指数は71から69に低下した。
熊谷組が台湾・台北市で建設中の超高級マンション「陶朱隠園(タオヂュインユェン)」の上棟式が16日、現地で行われた。DNAの二重らせん構造のような外観をした建物は地下5階地上21階建てで、複雑な構造に対応するため最先端で高度な施工技術が随所に盛り込まれた。
熊谷組は台湾を中心として香港、ミャンマー、ベトナムで海外事業を展開している。上棟式の終了後、樋口靖社長は「難しい技術に取り組んだことは海外戦略を推進する上で役に立った」と話した。今回のプロジェクトを機にブランド力をさらに高め、アジアでの攻勢を強める。
施工を担当するのは熊谷組の全額出資子会社、華熊営造(台北市)。マンションの基礎部には免震システムを導入。フロアごとに4、5度ずつ回転し、上層階に連なっていく。ねじれた形状の建物は1フロア当たり2戸で構成され、奇数階は柱のない空間として眺望性を大幅に高めた。
居住部やエレベーターなどの共用部、地下に設置された5台分の駐車スペースを含めた1戸当たりの購入面積は約1000平方メートル。多機能エレベーターが設置され、愛車を玄関先まで乗り付けることができる。緊急時には、救急車が玄関先まで向かうことが可能だ。
また、環境負荷の低減を考慮した設計を随所に施した。具体的には、バルコニーに庭園を配置して都市環境に配慮したほか、建物一体型の太陽光発電を設置。雨水のリサイクルも行う。
発注者のデベロッパー、中華工程を傘下に収める大手企業グループ、威京總部(ウェイチンゾンプー)集団の沈慶京主席は「販売活動を行っていないため、価格はまだ決まっていない」としているが、現地メディアによると内装工事を除いた1戸当たりの価格は50億~60億円に達するという。
台湾は高級マンションの転売を抑制するため、ぜいたく税を導入。高級市場は冷え込んでいるが、今回の物件は市況に左右されない行動を起こす、台湾をはじめとした世界各国の超富裕層の間で人気を集めそうだ。
激戦が続くシリアの都市アレッポで13日、反体制派が制圧する東部地域の住民の携帯電話に「爆撃に備えて24時間以内に退避せよ」と通告するメールが届いた。
メールは「戦略的に計画された精密誘導兵器による攻撃が24時間以内に発生する」として、病人やけが人に退避を呼びかける内容。反体制派に対しても、武器を捨てるよう呼びかける最後通告が行われた。
目撃者によると、アレッポ上空には戦闘機が飛行し、小規模の衝突も報告されている。
アレッポは政権側が制圧した地域に約150万人が居住。国連によると、反体制派が制圧する地域にはまだ25万~27万5000人が残って窮状に追い込まれている。7月には約20万人がアレッポを脱出していた。
シリア政府はロシア空軍の援護を受けて、アレッポ支配を固めてきた。その代償として、この数日で数百人が命を落としている。
シリアのアサド大統領は、アレッポを「浄化する」以外に選択肢はないと主張。「この地域の浄化を続け、テロリストを出身地のトルコに押し戻すか、殺害しなければならない」と述べ、アレッポは「ほかの地域をテロリストから解放するためのきっかけになる」と強調した。
事業者が中古マンションを購入し、リフォームを行ってから販売する、いわゆる再販マンションの年間成約戸数が8000戸という調査結果が発表された。公表したのは矢野経済研究所(東京都中野区)。
同社は2016年1月から調査を開始。2016年1~3月の成約戸数は1979戸、販売額は588億円だった。4~6月の成約戸数は1814戸、販売額は573億円。
これら6カ月間のデータをもとに推計した結果、年間件数は約8000戸で、年間販売額が約2000億円となった。また、物件の平均単価は1~3月で2970万円、4~6月は3160万円だった。
さらにマンション型の買取再販におけるリフォーム市場規模は年間約500億円と推計している。
同社は、今後シニア世代が保有するマンションが相続時に売却されると想定。中古マンションの流通市場は増加傾向になると考えている。