依田一義の不動産開発情報109

大阪市北区のJR西日本の本社の近くに、客室数約400のホテルが建つことになった。2018年春の営業開始を予定する。事業主のJR西が16日、発表した。周辺は宿泊施設が多いうえ、新規建設の計画も次々と出ており、さらに競争が激しくなりそうだ。

新ホテルは地上8階建てで、延べ床面積は約1万4千平方メートル。約400室の客室のほか、レストランも入る中堅規模のホテルだ。名称や価格設定は今後、決めるという。建設地は、JR西が運営し、宿泊施設などが入っていた「大阪弥生会館」が昨年9月まで営業していた場所だ。JR大阪駅や私鉄の梅田駅からも徒歩圏内で、利便性が高い。

JR西は大阪駅に直結するホテルグランヴィア大阪も運営する。客室は約700あり、宴会場やレストランも入る。一方で新しいホテルは宿泊特化型ホテルとし、ゆったりした客室をアピールする。

ただ、近くには大阪新阪急ホテルやインターコンチネンタルホテル大阪など、大型のホテルが複数ある。家電量販のヨドバシカメラも、大阪市内で最大規模となる約1千室のホテルを19年冬にも開業する計画だ。

それでも、JR西の来島達夫社長は16日の記者会見で、「ビジネス、観光、訪日外国人客と宿泊ニーズは相当高い」と述べ、勝ち残りに自信をみせた。

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依田一義の不動産情報140

JR京都駅周辺でホテルの大規模改装や新・増築が活発化している。改装はほぼ一巡し、多くのホテルが京都らしいデザインを採用するなどして競争力を強化。宿泊特化型ホテルの新・増築計画も相次いでおり、京都の玄関口で宿泊客の獲得競争が過熱しそうだ。
リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)は、2月から休業して行ってきた大規模改装が終わり、6日に公開した。京都の風情と現代的デザインをテーマに、竹林を表現した装飾などを内外装に導入した。客室はシングルルーム20室を廃して全室2人以上宿泊できるようにし、7室増の489室となった。8日に開業する。中村雅昭総支配人は「外国人の宿泊を伸ばし、客室単価の引き上げを目指す」と集客への自信を語った。
京都駅周辺ではここ数年、開業後30~40年以上たったホテルの大規模改装が集中している。2020年の東京五輪を見据え、客室や宴会場、設備をリニューアルしている。
京都新阪急ホテル(下京区)は畳の客室を新設し、新・都ホテル(南区)は約24億円を投じてロビーやレストランなどを改修。京都センチュリーホテル(下京区)は環境と健康を前面に3年間で全219室を改装。ホテル京阪京都(南区)は客室を1割増の320室に拡充した。ホテルグランヴィア京都(下京区)も開業20年を迎える17年度に全館改装に着手する予定。
ホテルの新・増築計画も多く、6日にはアパグループ(東京)が京都駅北側に新築する「アパホテル」の起工式を現地で開いた。市内で5棟目で、レストランを備えた計105室を整備する。出席した元谷一志社長は「関西国際空港への格安航空の就航などで外国人観光客はまだまだ伸びる」と述べ、京都でのさらなる展開に意欲を示した。
駅南側の宿泊特化型ホテル、エルイン京都(南区)も来年秋をめどに敷地内で76室の新棟を増築する。既存の512室は大半がシングルルームだが、新棟は全室でツインを導入。昨年に京都市が行った容積率緩和で建築が可能になった。既存の客室も営業を続けながら今年末から18年1月までに順次改装するという。
市が宿泊施設の増加を要望していることもあって、京都駅周辺ではほかにもホテルの新築計画があり、価格やサービス競争は今後も続きそうだ。

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依田一義の不動産情報100

閉校した元清水小(京都市東山区)のホテル活用で、所有者の京都市と公募で事業者に選ばれたNTT都市開発(東京)の基本協定書締結式が5日、中京区の市役所で行われた。今後、地元自治会を含む3者で施設運用などを協議し、2018年度の開業を目指す。
市の学校跡地活用事業で、築80年を超す旧校舎(4階建て、延べ約4200平方メートル)を初めてホテルとして改修する。客室は40室程度で、運営会社は国内企業を優先し、交渉を進めている。16年度中に両者で土地と建物の貸借契約を結ぶ方針。
式では門川大作市長とNTT都市開発の牧貞夫社長が協定書を交わした。牧社長は「京都の伝統産業や食材など多彩なコンテンツを生かし、歴史や文化を継承するホテルにしたい」と意欲を語った。門川市長は「従業員の安定雇用と京都の伝統産業の活性化を担う新たな宿泊事業のモデルにしてほしい」と期待を寄せた。

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依田一義の不動産開発情報11

森トラストは3日、2020年春に奈良市で、提携している米ホテルチェーン大手「マリオット・インターナショナル」の最高級ブランドホテルを開業すると発表した。
名称は、「JWマリオットホテル奈良」。日本にマリオットの最高級ブランドホテルが進出するのは初めてだ。延べ床面積約1万5000平方メートルで、150室を予定している。

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京都祇園小松町ホテルを開業すると発表

NTT西日本アセット・プランニング(大阪市)と三井不動産は28日、京都市東山区の建仁寺南側で2017年秋にホテル「京都祇園小松町ホテル」を開業すると発表した。

人気観光地の祇園地区に進出し、急増する訪日外国人などの宿泊需要を取り込む。

ホテルは地上5階地下1階、延べ約8千平方メートル。客室は高級路線で163室を確保する。昨年11月に着工し、現在建設中。

建設地には、NTT西日本が2013年末まで使用していた事務所があった。ホテルは三井不動産のホテル運営子会社がアセット社から賃借して営業する。

 

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