依田一義の不動産開発情報103

大丸や松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングと森ビル、住友商事などは26日、東京・銀座の松坂屋銀座店などの跡地に、2017年4月に複合商業ビルを開業すると発表した。

売り場面積は約4万7000平方メートルで、三越銀座店をしのぎ銀座地区で最大級の商業施設となる。日本を代表する商業地・銀座では20年の東京五輪を見据えて再開発や店舗改装が相次いでおり、「変わる銀座」の姿は注目を集めそうだ。

新たな商業施設は、銀座6丁目に立地することから「GINZA SIX(ギンザシックス)」と名付けた。地上13階・地下6階で、仏クリスチャンディオールや伊フェンディなど海外高級ブランドの旗艦店を始め、化粧品や生活雑貨など計241のテナントが入居する。

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依田一義の不動産開発情報47

森ビルは12日、2020年開催の東京五輪・パラリンピックで選手村とスタジアムを結ぶ環状2号線上にある「新虎通り」の再開発に着手したと発表した。東京・虎ノ門地区の大規模再開発の一環で、通りで結ばれる新橋地区との結節点に複合ビルを整備するなど街区のにぎわいを創出する。

同日起工式が行われた複合ビルは地上15階で、延べ床面積約1万7500平方メートル。低層階は商業施設、中高層階にはオフィスなどを誘致する計画で2018年9月の竣工を目指す。森ビルは複合ビルから徒歩10分圏内の虎ノ門地区に「虎ノ門ヒルズ」の整備計画を発表しており相乗効果を図る。

新虎通りは「オリンピックロード」として東京都が沿道の活性化を進めており、道路占用許可の特例を活用したオープンカフェの開店が相次いでいた。辻慎吾社長は「本プロジェクトを沿道再開発のモデルにする」と意気込んでいる。

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依田一義の不動産開発情報33

不動産大手の森ビルは、東京都港区の「六本木5丁目地区」と「虎ノ門・麻布台地区」で超高層ビルを核とした再開発に乗り出す方針を明らかにした。
地権者と協議に入っており、2022年度以降の開業を予定する。両地区ともに東京屈指の高さのビルを建設してランドマークとし、オフィスや商業施設、文化施設、高級マンションが入居するビル群の開発を検討している。
森ビルは、19~22年度に予定する虎ノ門ヒルズの周辺開発と合わせ、総事業費1兆円超を投じる考えだ。シンガポールや香港に集中する世界的な企業のアジア拠点の誘致を目指す。
「六本木5丁目」(約10ヘクタール)は六本木ヒルズの東側に隣接する地域で、学校や古いビルが並ぶ。「虎ノ門・麻布台」(約8ヘクタール)は地下鉄日比谷線神谷町駅の西側で木造住宅が多い。ともに六本木ヒルズ(約12ヘクタール)に迫る規模の再開発となる。

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依田一義の不動産情報63

森ビルはこのほど、東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査結果(速報版)を発表した。今後5年間(2016~2020年)の年平均供給量は114万平方メートルで、過去平均(103万平方メートル)を上回ることが分かった。特に2018年以降に大きく増えるため、それが平均を押し上げている。

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依田一義の不動産開発情報31

森ビルは13日、東京・虎ノ門ヒルズに新たに地下鉄駅と一体型の超高層ビル3棟を建設する計画を発表した。それぞれ2019~22年度の完成を目指しており、完成すれば、オフィス、住宅、ホテル、商業施設などが整備される。
ビルは、オフィスを中心とした地上36階建ての「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(仮称、2019年度完工予定)と、住宅を中心とした地上52階建ての「虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」(仮称、2019年度完工予定)、東京メトロ日比谷線の虎ノ門新駅(仮称、2020年度供用開始)と一体開発する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(仮称、2022年度完工目標)の三つの建設が計画されている。
完成すれば、「虎ノ門ヒルズ」は7・5ヘクタール、延べ80万平方メートルの区域に拡大。オフィスは延べ30万平方メートル、住宅約800戸、店舗延べ約2万6000平方メートル、ホテル約350室が整備される。
虎ノ門ヒルズは、道路上空に建築物を建てる画期的な手法「立体道路制度」を活用し、東京都の市街地再開発事業として環状第2号線の整備と一体的に建築した超高層タワーで、官民連携による都市開発の象徴的なプロジェクトとして14年6月に開業。

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