大阪ガスは10日、4月の電力小売り全面自由化に伴って始める家庭向け電力販売の申し込みが、6万件(2月末時点)に達したと発表した。電力広域的運営推進機関によると、関西電力管内で関電から新電力の家庭向け新料金プランに切り替えた件数(2月26日時点)は7万3400件だったため、約8割が大阪ガスを選んだことになる。初年度は20万件の顧客獲得を目指しており、本荘武宏社長は「スムーズな出だし」と手応えを示した。
大和ガス(奈良県大和高田市)など近畿のガス事業者8社と提携して電力販売を強化する方針も明らかにした。本荘社長は「新電力の参入は激しく、今や関電との競争だけではない。気を引き締めていく」と意気込んだ。
一方、2017年4月に始まるガス小売り全面自由化ではシェアを守る側となり、20年度までに「販売量ベースで2%程度の離脱があると見込んでいる」(本荘社長)とした。省エネ化が進む影響もあり、自由化初年度の17年度のガス販売量は前年度比2.7%減になる見込み。
17年3月期の業績予想も発表。原油価格が上がると見込み、売上高は前期比12.6%減の1兆1705億円、営業利益は41.2%減の855億円になる見通し。
月別: 2016年3月
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京セラは、発電効率を高めた国内住宅向け太陽光発電システムの新製品を開発した。新ブランド「ルーフレックス」として4月に発売する。
再生可能エネルギーの買い取り価格の低下などから、発電した電力を売らずに自家消費する需要が高まるとみて、高出力製品の販売を強化する。
太陽電池セルの内部に薄い層を設け、マイナスの電荷の消滅を抑える技術を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と開発した。
独自開発した特殊封止材の採用で、短い波長の光をセルに取り込んで電力変換することにも成功し、セルの電力変換効率が自社最高の19・8%まで向上したという。
多様な形の屋根に対応するため、業界最多となる7種類のモジュール(複合部品)を用意した。
大小の長方形や三角形などの組み合わせで屋根への設置面積を増やすことができる。
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全世界空手道連盟新極真会 福岡支部(福岡県福岡市、以下、新極真会)、リーフラス(東京都中央区)、日本ライフサポート株式会社(福岡県北九州市)、スマートテック(茨城県水戸市)の4社は、共同出資により2016年1月15日付で九州スポーツ電力を設立したと発表した。
九州地方のスポーツ振興を目的に、九州エリアの家庭を含む低圧需要家、事業所などの高圧需要家に向け、2016年4月から地域に根ざした電力小売事業を展開していく。
今回の設立背景には、新極真会と教育事業やヘルスケア事業を行うリーフラスの、地域に根ざした安全な電力の販売を通じて、九州地方における空手やサッカーをはじめとするスポーツを、さらに普及・促進させたいという構想があったという。そこで同地方を中心に再生可能エネルギー事業を展開する日本ライフサポート、茨城県水戸市で「水戸電力」を設立した総合エネルギー事業者のスマートテックと協力し、同社の設立に至った。水戸電力はスマートテックとサッカーJ2リーグに所属する水戸ホーリーホックが共同出資して設立した電力会社だ。
九州スポーツ電力は、「九州地方の皆さまにエネルギーでよりそい、スポーツで世界へ」を事業テーマに掲げ、事業収益の一部を同地方のスポーツ振興事業に還元する。電力販売の部分では、HEMSを活用して高齢者の見守りサービスや、電子クーポンの提供など、電力とともに地域活性化につながる付加価値サービスを提供していく。
なお、九州スポーツ電力の株主である4者は今後さらなる共同出資者を募り、事業運営を進めていく計画だ。同社の2016年度の電力販売による売上高は、役5億円を見込むとしている。